英語失敗談

犬の名前

小学生のころ、少女漫画に白い犬と友情を結ぶ少女の連載漫画があり、 自分もそんな犬が欲しいと思っていました。 反対する両親を説き伏せ、やっと親戚から念願の白い子犬を手に入れました。

さて名前です。漫画の犬は、「ペス」です。 同じ名前では、「ぱくり」みたいだし、 似たような雰囲気で、 いい名前はないかと、考えあぐねた末に決めたのは「ピス」でした。 家族も、近所の人達も、みな「ピス、ピス」と呼びました。 Pissとは英語で、「おしっこ」という意味だとは知らずに・・・・・。
この意味を知ったのは、それから何年もしてからでした。 近くに英語のできる人もいなかったので、だれも指摘してくれませんでした。 もし指摘されたとしても、犬も私も困ったでしょうが........

次に飼った犬の名前は、辞書で確かめて、baron(男爵)と立派な名前をつけました。
単語力不足からくる「恥」に敏感になった出来事でした。

ワンちゃんになった友達

アメリカの高校に通っている時、家に遊びにきた少年を紹介されました。 ダグラスという名前だけど、皆「ダーグ」って呼んでる、ということでした。 このDougという音が、Dogに聞こえたのです。

Dogはダーグに近い音で発音します。
ただ、Dougのほうは、アの音が微妙に違うのですが、当時は違いがあまり分かりませんでした。 それで、その子に会うたびにHi Dog,(こんにちは、ワンちゃん)と呼びかけていました。 なんともいえない顔で、hi, と返してくれていました。
「ワンちゃん」と呼んでいたことは、帰国してから分かりました。 それ以降、アの音には細心の注意を払うようになり、発音に益々磨きがかかりました。

子ども時代と幼児食

ずいぶん前のことで、前後関係は忘れましたが、 「子供時代」childhoodと言うつもりが、child foodと言ってしまいました。 自分では「子ども時代」と言っているつもりでしたが、相手は首をかしげています。 そばにいる人が、「childhoodのつもりよ」といっているのを聞いて、やっと自分の発音ミスに気がつきました。
高校時代の失敗ですから、べつに大問題ではありませんでしたが、 発音に敏感になり、二度と間違えることはありませんでした。

初歩的ミス

駆け出しの通訳のころ、オーストラリアのテニスコーチに付き添う仕事がありました。 オーストラリア訛りについては、基本的知識はあったので、何とかなるはず。 自分自身テニスもするし、専門用語も暗記している。 というわけで特に心配することなく実践に挑みました。

ところが、生徒が熱心にボールを追っている時に、コーチは「ファイト、ファイト」と叫ぶのです。 fight fightは、「やれ!やれ!」という喧嘩などをけしかける言葉だし変だなあと思いつつ、 日本語のスポーツ観戦や応援で「ファイト、ファイト」というので、それかなあ、と思い、 「がんばれ」やって、といいました。 生徒は「何をがんばるのか???」と、不思議そうな顔をしていました。

あとで気がついたのですが、ファイトと聞こえたのは、feetのことだったのです。 オーストラリアではイーの音をアイ、と発音するのをすっかり忘れていました。 Feet, feet,すなわち、「足をもっと動かせ」でした。初歩的ミスでした。

しばらくはオーストアリア英語の仕事は敬遠していました。地方訛りに関心を持つきっかけになった失敗でした。

フェーローって誰?

初めて教会で通訳をしたとき、話の中に何度もPharaoh (ファラオ) という名前が出てくるのです。 「フェアロー」と聞こえます。
Ruthはルツ、Johnはヨハネ、Paulはパウロと聖書では訳されているのは知っていましたが、 全ての名前を日本語訳で暗記していたわけではありませんでした。 仕方なく、フェアローが・・・と訳していましたが、あとから、これは「パロ」であるとわかりました。 聖書に書いてある通りのカタカナで訳さないと、聞いている人達は誰のことか分かりません。 この場合は、前後関係から分かったそうですが、勉強不足による失敗でした。

その後、聖書を読んで専門用語を暗記しました。 それ以降、教会関係の通訳は自信を持ってできるようになりました。

指輪をあげる?

友達から電話があり、「そちらに着いたら、指輪をあげるよ」といわれました。
指輪をもらう理由がなく、「おかしいなあ、なんで指輪をくれるのだろう」と不思議に思いながらも、 マヌケな私は何となく楽しみにしていました。 友達(女性)が来ても、指輪の話は出ませんでした。 それでも、「指輪はどうなったんだろう」と思っていました。

あとで ring は電話のことだと気づいたのです。 Give you a ring は、電話するわ、の意味でした。 他人に迷惑のかかる間違いではなかったのですが、なんとも間抜けなことでした。
催促しなくて良かったです。恥をかくところでした。

ナンバーワン、ナンバーツー?

ホームステイ先の家族は旅行が大好きでした。 休暇はいつもキャンピングカーで遠出をしました。 初めての旅行の前、お父さんが何やら私に説明を始めました。 はっきり解らなかったのですが、トイレの話のようでした。 かなり真剣な顔つきでした。 説明を聞いている私の周りで他の子どもは笑い転げています。 お父さんは必死で何かを伝えようとしているのですが、なんだかさっぱり解りません。

Number 1は良いけど、number 2はダメとか言うのですが、何のことか全然わかりません。 私が、number 2? と繰り返すとまた爆笑です。
長いことかかってやっとわかったのですが、キャンピングカーのトイレは、小はしてもいいけど、大はダメ、 ということでした。
No.1 は小児語で「小」、No.2 は「大」でした。 そんなこと学校で習わないしなあ・・・・

ミューラーさんとは

アメリカ人の指導教官としゃべっているとき、ミューラーさんが、と言い出した。 ミューラーさんって誰だろう。 聞いたことのない名前だ。 しかしかなり親しそうだ。 私のこともよく知っているみたいだ。 しばらく聞いてきたがさっぱり誰か見当がつかない。

かなりたってから、やっとミューラーは「三浦」さんのことだと気が付いた。 なんだ、三浦さんなら知っている。 いつまで経ってもリスニングは難しい、と感じた一瞬でした。
マーズダ、は「松田」、サユキは「西遊記」、ハンダーは、「ホンダ」、 キャリーオーキーは、「カラオケ」ですからねえ。

アイスクリームは欲しいのか欲しくないのか

アメリカ留学時代に英語はまだまだつたないものでした。 否定疑問への返答がなかなか正しくできない。

食後のデザートで、「アイスクリームはもういらないの?」と聞かれる。 日本語式だと「はい、いりません」なので、Yes と言ってしまうと、アイスクリームは出てくる。 やっと No, と反応できるようになっても、首をたてにふる癖が取れない。
首をたてに振りながら、言葉ではNoと否定しているのですから、相手は混乱します。 否定疑問に、首を横に振りながら、英語式に答えられるまでに、長い間かかりました。

皆さんも、最初できなくてもがっかりしないでください。 絶対にできるようになりますから。

英語のジョークを訳すのはむずかしい

ある集会で通訳をしたとき、話者がジョークを言いました。 話者は受けると思って言ったのですが、日本語に直してもおもしろくない種類のジョークだったのです。 そのまま訳せばしらけるし、黙っているわけにもいきません。

とっさに機転を利かせ、「ジョークを言ったのですが、訳しても面白くないので、適当に笑ってください」と言いました。 聴衆は私の言葉に笑い、話者は自分のジョークが受けたのだと思い、丸く収まりました。

失敗談ではありませんが、ジョークはなかなか難しいものです。 話す内容にジョークが入っているかどうか、聞くのを忘れたミスでした。 文化が違うので、受けないジョークや、だじゃれなど訳せないものがあることを前もって伝える必要があります。 くだけた集会だったのでこんなことで切り抜けましたが、もっと正式な場所なら、こんなことは許されません。 ジョークにはめっぽう強くなり、今では、ほとんどのジョークは聞いたことがある、と言えるようになりました。

発達障害のある生徒指導

もう何十年も前のことです。

おとなしく、口数も少なく、はずかしそうな笑顔を浮かべた高校生男子が英語を習いにきました。 すごく意思疎通がむずかしく、上手に指導できませんでした。 何がどうなって、こんなに意志が通じにくいのか理解できませんでした。

私はけっして怒ったり、いらついたりしませんが、 どうしようかな、と思っていました。 あまり昔の事すぎて、英語学習の目的が受験だったのか、 学校の勉強補佐だったのか覚えていません。 でも何か中途半端で終わったことだけは覚えていて、 今でも時々思い出し、心残りです。

今なら発達障害だとわかれば、アドバイスもできるのに、 当時は全く知識も経験もなく、かわいそうな事をした、と悔やんでいます。 もうきっと良いおじさんの年になり、うまく生きているかな、と時々思い出します。 名前はもう忘れてしまいましたが、恥ずかしそうなあの笑顔を時々ふっとおもいだします。


Mitsuko Takahashi

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