まず、知らない単語、熟語が出てきたら、 調べて覚えます。知らないままでも読める文がありますし、 選択問題の場合、ついつい答えだけ、適当に選んで終わりにする場合があります。 問題に取りあえず答えて終わる習慣が単語が覚えられない事に繋がります。 しかし、難関大学の場合、知らない単語は必ず出てきます。 そんな時、前後関係、常識、などから、意味を推測する力を養うのも大事です。 知らない単語を見たとたん、慌てるようでは合格できません。
英文速読をする場合は、単語をいちいち調べません。 英文速読と、精読は別です。 全ての英文で単語をいちいち調べるのは得策ではありません。
長文、例文の単語を前後関係を含めて理解し、発音して覚えるのが正当なやり方です。 読めない単語は覚えにくいのです。 単語集は、覚えた単語を確かめるのに使うのが理想的です。
しかし、受験ですから、自分に合った単語集と長文の読みと両方から攻略する必要があります。 単語集で覚えた単語が長文に出てきた時、どのように使われているか、印象で覚えます。 長文で覚えた単語を単語集で確かめるのも大切です。
それとなんと言っても、反復です。
全訳をする。単語集を毎日決めた数覚える。その時発音しながら覚える。
書きながら覚える。見て覚える。
あまり悩まず、繰り返すことが大事です。
方法のひとつは、すでに知っている単語と一緒に覚えるやり方です。 例えば、 reservation が覚えられないとします。hotelは 知っていますね。 そこで、hotel reservation (ホテルの予約) と覚えます。 gain (増える) とweight (体重) を別々に覚えるより、gain weight, lose weight と一緒に覚えるほうが楽です。 ただし、自分で勝手な組み合わせを作ってはいけません。不自然なものになる事が多いです。 必ず、教科書、単語集、など信用ある英文から取ったものにするほうが良いです。
短期間で単語を覚えるには五感を使い、反復することが有効である、と多くの経験者は言っています。
声に出しながら、何度も書く。
ときどきペンの色を変えると、マンネリ感が少なくなる。
書くときは、大きく、筆圧をかけて、強く書くこと。
黄色の蛍光ペンや、薄い鉛筆でヨロヨロ、フニャフニャした字を書かないこと。
小さく、弱弱しい字は、印象が良くありません。
長文読解力は、何と言っても単語、熟語力です。これが前提です。 それから文構造を正確に把握するための文法力ですね。 下線部和訳が正確にできることが前提です。 長文は短文を集めたものなので、下線部がきちんと訳せないのでは長文は読めません。
文型から文構造をつかむ場合と、動詞を先に見つけて文構造を掴む方法があります。 やはりたくさんの文章を読むことが大事です。 時間をかけて全訳をし、あやふやな所を洗い出す、ということも必要です。 内容一致の文を選ぶ問題ができない場合、たいてはきちんと訳せないことが原因です。 手当たりしだい適当に読むのではなく、しっかり、ゆっくり読むもの(精読)と、 粗筋だけを追うもの(速読)と両方する必要があります。
以下の点ができているか反省してみてください。
おなじみの単語に、別の意味があるのを知っているか。
safe は「安全な」以外にどんな意味がある?
bank は「銀行」だけか? book はどうか?
「文法が苦手」というのは、たぶん「文法用語がわかりにくい」 ということだろうと思います。不定詞の副詞用法、判断の理由だとか、 複合関係代名詞、主格補語、目的格補語、などでしょう。
ああ、もうイヤになってきた?
でもこれは、みなさんが今、 必要としている文法とはすこしちがいます。
受検で必要な文法というのは、 文章を正確に読むための最低限のルールを知ることです。
このルールなしで外国語を学ぶことはできません。
たとえば、以下の文章での意味の違いを、文法知識なしに説明を受け理解し 応用するのは無理があります。
訳せなかったり、意味があいまいな所があれば速読はできません。複雑な内容の長文を速読するのは不可能です。 まず、正確な文構造知識こそが、速読の基礎です。
自分のレベルより数段低い内容なら「かたまりで見る」 「目線の動かし方」練習をすれば、ある程度は速く読めるようになります。
平均的な人が受験英語レベルを速読するのには無理があります。 挫折感を味わい、結局時間の無駄になることが多いです。 わざわざ速読教室に通う必要はありません。 普通の速度で読めれば充分です。
単語を覚えるときに、必ず発音しながら覚えるのは原則ですが、 そうしてこなかった人は、とりあえず、 カタカナを振ってもいいですから声に出して言ってみることです。 音声付きの教材を買って、を聞きながら単語を目で確かめます。
そのときにアクセントの位置を必ず確かめ、 正しいイントネーションで読みます。 少々カタカナ英語的になってもかまいません。 これをくりかえすと、何とか読めるようになります。 計画的、習慣になるまで毎日続けることが大切です。
音声 をかけっぱなしで、 聞き流してもリスニングができるようにはなりません。 わからない単語、知らない表現は何千回聞いても「雑音」と同じですので、 聞いて理解できるようにはなりません。 できるようになるには、なぜできないのか、を知ることです。
これは程度の差こそあれ誰でもです。 語学の達人といわれる人ほど反復練習をしています。 歌やピアノ、バスケットのシュートなどいったいどのくらい練習するでしょうか? 同時通訳の第一人者である國弘正雄は、 中学のテキストを何千回も音読したと言っています。 何千回は難しくても、何十回くらいはするべきでしょう。
その日で一番頭がさえている時間を苦手な勉強に当てることも大事です。 眠い時や、疲れている時にイヤイヤやっていませんか? 体調を整えて、取り掛かることです。 そうすれば、集中力が上がり、覚えやすくなります。
集中力の長さは個人差があります。
しかし訓練である程度補うことも可能です。 集中力がなく、すぐに飽きてしまう人は、英作文を少しやったら、マンガを読む。 長文を少しやったら、英語の歌をを聞く。 文法問題に取り組んだら、英語のジョーク集に目を通すなどするといいでしょう。 それにも飽きたら、散歩にでも出るか、友達とメールでもして、 また勉強に戻ります。 ずっと気晴らしばかりにならないように。
集中力を落とすのは、やはり自分であると自覚するのも大切です。
言い訳はいくらでも出てきます。
YouTubeが見たい。
おやつが食べたい。眠い。問題が分からない。
家族が他の事をしているのが気になる。雑誌が読みたい。などです。
やりたいことは勉強してから,と堅く心に誓い、守ります。
自分を甘やかしていないか、今一度確かめてください。
もし、大学入試レベルで improve, complain, appetite などを見て、
すぐに日本語の意味がでてこなければ、単語の数を今すぐ増やすことです。
いわゆる動詞、名詞のキーワード、頻出単語でわからないものがあれば、
知っている単語を増やす以外に打つ手はありません。
しかし、名詞、形容詞、副詞であまり出てこないものは、
例え知らなくても前後関係から推測することが可能です。
ただ、これも基本の単語、熟語、文法を知っているのが前提です。
例えば、The house was nice, clean, and cozy. と書いてある。
nice, clean は知っているが、cozy は知らない場合、niceと clean は良い印象の形容詞ですから、
cozy も家に関して何か良い感じ現す形容詞だろう、と想像します。
それがわかれば、下線部訳で無い限り大勢に影響なしです。
また、The man was cold and cruel. とあって、cruel を知らない場合、 男は冷たく何とか、ですから悪い印象の性質です。 このように前後から単語の雰囲気を当てるのですが、いつもうまく行くとは限らず、 少なからず、意味があいまいになりますし、 量が多くなると、読み進むにつれてわからなくなります。 単語はできるだけ覚えることです。 また、「男は風邪を引いていて……」などと訳しているようでは、 単語の問題ではなく、もっと基本をやり直す必要があります。
ちなみに cozy はこじんまりと居心地が良い、cruel は残酷という意味です。
時間がかかれば時間をかけて理解すればいいのです。 英語はかけた時間に比例して伸びます。
教室では、一回約1時間半から2時間ですが、 こちらの事情が許す範囲で残って勉強していただいてけっこうです。 時間のかかる人にはそれなりにお付き合いをします。
しかし、問題を速く解きたい、という気持ちは分かります。 やはり反復しかありません。 単語をみてすぐに意味が分かる、構文がすぐに見える、 日本語をみて英語がすぐに頭に浮かぶまでやるしかありません。 構文が見えてくれば光も見えてくるというものです。
好きになれば良いのですが、受験となると時間も限られますし、のんびりしていられませんね。 「やる気」が出るのを待っていたのでは、時間ばかりが無駄に過ぎてしまいます。 感情は抜きにして、作業としてやってしまいます。
少しできるようになると、そのうち苦手意識が薄らぐものです。 少し易しめのものから始めるほうがいいです。
さて、国立大といってもレベルがまちまちですね。 英語の他に得意科目があり、100点近い点数が取れ、 落ち込んでいるのは英語だけなら、旧帝大レベルを狙える可能性は十分あります。 他の科目も 50 くらいなら、ものすごくがんばる覚悟をしてください。
今まで全力を出さずに、適当にやっていて 50 くらいなら、やる気次第です。 全力を尽くしてきて 50 なら、難しいかも知れません。 しかし、やり方がまずかったのかも知れないし、わかりません。 ただ、集中力や、暗記、理解力に問題があれば、ちょっと厳しいかも知れませんが、 国立ならどこでも良いのなら可能性はあります。
これはちょっと厳しいことをいわなければなりません。
英語と小論文の場合、当然ですが、英語が得意な人がたくさん受けに来ます。
英語が不得意ならやめたほうがいいでしょう。
現実を見ることです。教科数が少ないほど激戦になります。
しかし、それほど高いレベルの英語を要求していない大学もあります。
その場合、短期間では難しいですが、ある程度時間をかければ、なんとか対応できる場合もあります。
音読無くして英語の上達、本当の意味での習得は難しいと思ってください。 音読はそれほどまでに重要です。
ただし、受験レベルの英語であれば音読をしなくても突破する人は、たくさんいます。 正しい音読をしておくと、普通レベルのリスニングにはほとんど苦労をしないでしょう。 ただ、回数が問題です。2、3回やって音読したというのでは大きな効果は期待できません。 スラスラ言えるまで繰り返します。
100回くらい言わなければならないかも知れません。
気が遠くなりますか?
最初から100回、と思うからうんざりするのです。
まず、5回くらい読んで見ましょう。
つっかえたら、あと5回。これで10回です。
後5回読んで、すらすら言えたら、見ないで言えますか?
ちょっと間違えましたね。見て3回読んで、見ないで2回読んで見ましょう。
言えたら、そのままあと10回。これで4分の1終わりです。 後は繰り返すだけなので、かなり楽です。
家で練習問題をする時も例文や問題文を音読します。 いつも大きな声を出す必要はありません。
発音に自信がない、というのもよく聞きますが、読まないと上手になりません。 最初から上手な人など、めったにいるものではありません。
クラブと勉強を両立させたいと言う人は多いです。 悩みは帰るのが遅く、疲れと睡魔で勉強できないというものです。 ひとつの方法は、食事、入浴を済ましてすぐに寝ます。 その代わり朝は5時までに起きて勉強します。 授業中は時間を無駄にすることなく、しっかり聞いて、 分からないことはその時すぐに解消することです。 昼からの授業で睡魔に襲われる時は、昼食後、保健室で20分仮眠します。 これですっきりするはずです。 たとえ10分でも机に突っ伏して仮眠すればかなりすっきりします。
もうひとつは、テレビ、パソコン、漫画、ゲーム、メール、LINE のやりすぎ、 その他時間を使っていることを止めること。 あれもこれもやりたい、では難しいです。
私の英語塾には、もちろんクラブ帰りの人も来ます。 学校から直接来る人、一度家に帰ってから来る人など色々です。 軽食を持ち込んで食べてもかまいません。
小さなミスとは、
全て一度に解決しようとするから、なかなか減らないんです。
文全体に目を通し、自分が犯しやすいミスの中で、どれか一つ選んで、それを探します。
見つかったら、また別の種類のミスを探します。
書くときも同じで、最初は1.2項目だけに集中して、その種類のミスをしないようにします。
そうすると、だんだん複数の S と、3人称の S は、抜かさなくなります。
Sの問題がほぼ解決したら、次の項目に移ります。
似た単語の取り違えについては、片方だけ覚えます。
両方一度に覚えようとするから、いつまでも混同するのです。
例えば、lay lieでは、lay eggs、卵を産む、だけ覚えると、
もう一つの方、lie は、横になる、だと区別しやすいのです。
こうすると、どっちがどっちだったかわからなくなる、という問題が解決します。
以下の単語の区別はできていますか?
一般論ですが、やめたほうがいいでしょう。
それでもできるという人はいるかも知れませんが、たいていは集中できません。
特に好きな音楽はダメでしょう。かならずそちらを聴いてしまいます。
どうでもよい種類の音楽なら、ただの雑音として脳が処理する場合があるので、
邪魔にならないかも知れませんが、保障はありません。
「ながら勉強」は基本的に成り立たないと思ってください。
テレビをみながら、など論外です。
ただついているだけ、というのは言い訳です。
それでもできるという人は、「ながら勉強」を止めたらもっとできるようになるでしょう。
ただ、音楽を聞きながらのほうが集中できると、 それなりの結果をだす人もいるので、全否定はしません。
いえいえ、そんな極端なことはありません。
机に向かって、音楽などをかけないでしっかり取り組む勉強と、
テレビをちらちら見ながら、単語を書いたり、アイスクリームを食べながら
英語の漫画や軽い読み物に目を通したり、両方すれば良いのです。
散歩しながらリスニングをするのもいいでしょう。
しかし、いつも~しながら、~のついで、では成果はあがりません。
家族と雑談しながら、宿題をやっている人もいます。 ちょっと集中して、また息抜きする、というパターンを繰り返しているわけです。 語学の場合は、当然ですが、 机に向かうだけが学習の全てではありません。
受かる人は次の条件のどれかを、あるいは複数で満たしている人のようです。
以下は、受かりにくい人が持つ特徴のいくつかです。
これさえやれば完璧というものはないと思いますし、これはやっても無駄というものもありません。
出版社はそれぞれ工夫を凝らして、参考書、問題集を出しています。 学校で渡されるものも、良いと判断されたから渡されたわけです。 自分の学校の生徒が不合格になっても良い、などと考えている学校があると思いますか?
受験マニュアル本には、この参考書は受かる、これでは不合格になる、 と大げさに書いてあるものもありますが、そんな極端なことはありません。 ずいぶん昔、「試験に出る英単語」という本が、ベストセラーになりました。 コンピュータもコーパスもない時代のものですが、今でも十分通用します。
選ぶときの目安は:
方法の1つですが、まず過去問題の長文を読みます。 知らない単語が出てきたら、単語集で調べます。単語集を辞書代わりにするのです。 知らない単語は、たいてい単語集に出ているはずです。 すなわち、長文に出ていて知らない単語は覚えなくてはまずい。覚えなければ受からないのです。 そう思うと何とか覚えようとします。 単語集に出ている訳は、受験で出る意味に絞ってありますから効率は良いです。 辞書を否定しているのではありませんので、誤解の無いように。 とりあえず受験に出る意味、という観点からは単語集は良くまとめてあります。
どちらも大事ですが、復習のほうがずっと大事だと言えます。
レベルの高い志望校に合格している人、英語をきちんと習得している人は、
例外なく、復習を徹底してやっています。
復習は面倒で、いやなものです。
それは、「忘れっぽい」「覚えきっていない」自分と直面するからです。
自信を失いたくない。できる自分でありたいのです。
単語や熟語、文法事項を忘れた自分なんか見たくないのです。
しかし、それにめげず、何度も復習する人だけが成功します。
復習を面倒がってやらない人は、その姿勢を考え直し、変える必要があります。
同じ教材をもらって、「これもうやりました」と言う前に、100点取れるかやってみることです。
一部忘れている自分に愕然とするはずです。
よくできる人ほど、復習教材を自分から要求します。
私自身も復習はやっています。
そして、忘れている自分にがっかりします。
でもまた気を取り直して覚えなおします。
それの繰り返しです。 必ず覚えられます。